大阪の建築家・設計事務所|無二建築設計事務所 | 日記 | 設計することは日常の観察から
2019/11/25
設計することは日常の観察から
<h3 class="title"> <h3>
大阪・関西 |建築設計事務所(建築家)
無二建築設計事務所
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
NHKテレビテキストの 書籍:『ギフト:~E名言の世界~』、の中の名言集より、 文言をご紹介いたします。
白州正子(随筆家)
≪ 日本の自然ほど多くのものが含まれているものはない。
その中には、宗教も、美術も、歴史も、
文学も、潜在している。≫
ブルーノ・タウト(ドイツの建築家)
≪ 富士山は、自然の創り出した形であるのに、
あたかもすぐれた大巨匠の手になる芸術品
のように見える。≫ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
設計することは日常の観察から
● 朝のバルコニーでの一コマ。 朝起きて家事をする時間は概ね決まっていて、
私だけではなくどの家でも似たような時間帯で、
それぞれの時間を過ごしています。
洗濯物を干しながら、出勤している人を見たり、 私と同じく物干ししたり。 いつもおそらく起き抜けにバルコニーでたばこを吸う人がいるのですが、
今日に限ってはいつもの時間になっても現れない。
その人とはなんの関係もないのですが、どうしたんだろう?と考えてみますと、
今日は12月並みの寒さだそうです。
「だからか。」
…いやちょっと待て、「だからか」ではない。
いつもと同じ時間に今日はバルコニーにいないという事実なだけ。
見たままで勝手に判断してしまっている。
寒いから外に出ていないからかもしれないし、
寝坊したかもしれない、もしかしたら引っ越してしまったのかもしれない、
そもそも起き抜けかどうかも分からないなど、
いろんな場合がある。
そもそもその人のことを知らない。
前提が分からないまま、決めつけようとしていました。
● 要望はすべて言葉に表すことができるのか?これは設計のときに依頼主との会話でもよくあることです。
依頼主は住まいの依頼に来られて、
夢や希望を要望という形で言葉やイメージを交えてお話ししていただきます。
人生であまりない経験ですので、
戸惑いながら一所懸命に伝えてくださいます。
それを踏まえた上で、その通りに図面にすると、ちょっと待て、となるのです。
夢や希望はそもそも依頼主がそもそもすべて言語化できると思っていないか?
そして、その希望通りに建築することがはたして依頼主のためになることなのだろうか、などです。
依頼主の要望をそのまま図面化するのは、一見よいと思いがちですが、
私たちはそうは思いません。
それであれば、私たちに依頼しなくても直接工務店さんに話せばできますよね。
私たち設計者は、これを踏まえながら、すべて鵜呑みにすることなく、
対話を重ねていき前提条件の整理整頓を行います。
そうすることで、
依頼主が伝え切れていないそれぞれの当たり前や普通・マイルールを気づいていきます。
それでようやく設計ができるのです。
その人を知ることから。
私たちの設計はそういうもので、
存在価値はそこだと考えています。
依頼主の判断基準をつくっていくこと。
これが設計の第一歩と思い取り組んでいます。
設計することは日常の観察から。
埋もれてしまいがちな日々のルーティンワークの中でも、
いかに見逃すことなく判断する目を養っているか。
その感覚を大切に。
そう思いながら生活するのも楽しいものですよ。
そんな日常の変化や違和感を覚えながら、
寒空の中、洗濯物を干して一日を迎えました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
≪ 建物は、人生を送るための、舞台であります ≫
≪ 建築設計事務所:大阪の建築家 ≫
無二建築設計事務所
新築・リフォーム: 家づくり・住宅設計
ビル・マンションの設計
大阪府大阪市城東区天王田4ー3
TEL 06-7165-9331
http://www.nakaura-kenchiku.jp/
>
日記の一覧に戻る
[0]
店舗TOP
ペ-ジの一番上へ戻る